オーストリアのウィーンを代表する人気ブランド「アウガルテン」。
1718年、クラウディウス・デュ・パキエという市民が「ウィーン磁器工房」を開設したことからアウガルテンの歴史が始まります。
実はこの「ウィーン磁器工房」、財政難によって窯の継続が危ぶまれるのですが、白磁制作は国を挙げての取り組みだったことから女帝マリア・テレジアが救いの手を差し伸べます。
こうして皇室直属工房となったアウガルテンは、上級社会が好んだアジアンテイストなデザインを数多く発表しました。
アウガルテンがこだわっているのは「手作業で仕上げること」。同じものは二つとない手作業の味わいを大切にしています。
そんなアウガルテンの食器ですが、
「趣味の縮小をしたい……」
「遺品整理で見つかったけれど、使い道がない……」
など、さまざまな理由で処分をお考えの方もいらっしゃると思います。
ここでは、アウガルテンの中でも特に高価買取が期待できるシリーズをまとめてみました。
おすすめの売却方法もご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
高価買取が期待できるシリーズについて
アウガルテンの中で中古でも人気が高いシリーズとして『マリア・テレジア』、『プリンツオイゲン』、『ビーダーマイヤー』、『オールドウィンナーローズ』などがあります。
ここではそれぞれの特徴についてまとめてみました。
マリア・テレジア
マリア・テレジアは美貌に恵まれ、民衆から愛された人物としても有名です。
そんな彼女に敬意を表して作成された『マリア・テレジア』は現在でも販売が続く超ロングセラー。
白く滑らかな陶器の縁取りには金彩が施され、すみれ、スイセン、ストローフラワー、野薔薇、ヒナギク、バラなどの花が描かれています。
絵付けに使用された深緑は、「永遠の命」を表すモミの木がイメージされていると伝えられています。
プリンツオイゲン
『プリンツオイゲン』はハプスブルク家の軍人であったプリンス・オイゲンに贈るディナーセットとして制作されました。
当時手に入らなかった東洋の花・あじさいが描かれているのが特徴で、お披露目されたヴェルベデーレ宮殿では注目の的だったと伝えられています。
ビーダーマイヤー
『ビーダーマイヤー』は皇帝フランツ1世が人気画家ダフィンガー氏にデザインを依頼したもの。
あたたかみのある淡いブルーと金彩で縁取られたラインが特徴で、ひかえめな小花がアクセントになっています。
可憐なデザインで女性からの人気も高く、中古市場でも安定した人気があるシリーズだといわれています。
オールドウィンナーローズ
白い陶器に描かれた一輪のバラが印象的な『ウィンナーローズ』。花びらと陶器の縁取りの色が揃いになっているのが特徴となっています。
このデザインは王室専属になった頃から作られており、アウガルテンが今も大切にしているデザインです。
縁取りの色が葉に揃えられた『ウィンナーローズ』も人気となっています。
アウガルテンのおすすめ買取方法とは?
長い歴史を持つアウガルテン。売却の際は買取業者を利用することをおすすめします。
近頃、
・フリマアプリやオークションサイトに出品する
・リサイクルショップに売る
などの方法で食器を売却される方も多いようですが、これらの方法はあまりおすすめできません。
なぜならば、本来ならばもっと高く売れるはずの食器が安値で取引されていることが多いからです。
一方、買取業者にはブランドに精通した査定士が在籍しているため、価値に見合った価格で買い取ってくれます。
少しでも高く売りたいのであれば、こうした査定士に査定してもらうのがおすすめ。
ネット上では買取業者の比較ランキングや口コミサイトもありますので、ぜひ参考にしてみてください。