セーブルの食器は高値で買い取ってもらえる?

sevresセーブルは、1759年に「王立セーブル製陶所」として稼働がスタートしたフランスの窯の名称です。
“王立”ということからも分かるように、このブランドの成立には当時のフランス王室が大きくかかわっています。
当時は太陽王といわれた名君ルイ14世のあとを継いだルイ15世の時代。
この王様にはポンパドール婦人という公妾がいましたが、この女性が「王立セーブル製陶所」にかかわっています。
この時代、ドイツのマイセンで美しい白磁が作られたのを皮切りに、ヨーロッパ各国で「わが国でもあのような美しい白磁を!」という運動が盛んになりました。さまざまな国で原料の発掘や技術の確立が行われ、それぞれの国から美しい食器の数々が生み出されて行きました。
そんな中、フランスでは1738年にパリ近郊のヴァンセンヌ窯というところで食器作りが盛んになりました。
この窯が1756年、セーブルというヴェルサイユに近い土地に移動してきたことからブランドの歴史がスタートします。工芸に並々ならぬ関心を持っていたポンパドール婦人は、ヴァンセンヌ窯の生み出す食器の美しさに魅せられ、ルイ15世を説得して王立の製陶所を創設することを働きかけます。
その結果、生み出されたのが「セーブル」でした。
このブランドの大きな特徴は、あざやかな彩色にこだわっているということで、特に「ブリュ・ド・ロワ」「ローズ・ド・ポンパドール」といった色の食器は高い人気を誇っています。

そんなフランスにおける最高級レベルの食器ブランド、セーブルですが、
「我が家に食器があるが使ってないので売りたい」
「セーブルの中でも特に高く売れるのってどんなの?」
そんな疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここではセーブルの人気の食器や、売却に当たって押さえておきたいポイントについてまとめました。

高価買取が期待できる人気の食器について

すでに紹介したように、セーブルの食器はあざやかな彩色が施されているのが特徴で、独特の調合法によって生み出された魅惑の色で彩られた食器の数々が、見る人を魅了しています。
中でも、チラッと上に書いた「ブリュ・ド・ロワ」「ローズ・ド・ポンパドール」といった色の食器は高い人気があり、需要も高く、高価買取が期待できます。
では、それぞれどんなものなのか見てみましょう。

ブリュ・ド・ロワ

「ブリュ・ド・ロワ」とは、別名「王者の青」と呼ばれる青色を指します。
ほとんど紺色に近い深い色合いを持っているのが特徴で、重厚感と気品に満ちたカラーに仕上がっているのが特徴として挙げられます。

ローズ・ド・ポンパドール

セーブルが誕生するきっかけになったポンパドール婦人から名前が取られた「ローズ・ド・ポンパドール」は、独特の色合いが特徴的な赤色です。ややピンクがかっているのが特徴ですが、決して明るくはなく、落ち着きのある気品が感じられるカラーとなっています。
ローズ・ド・ポンパドールの色を生み出すための調合法は現在、失われているといわれており、その意味でも食器は高い価値を持ちます。

セーブルのおすすめ買取方法とは?

いかがでしょうか。
セーブルは、フランスで誕生した食器ブランド。フランス王室が後押しして発展してきたセーブルは、気品たっぷりの色合いとたたずまいが特徴的な食器の数々を生み出し、多くの人を魅了しています。特に、「ブリュ・ド・ロワ」や、希少価値が高い「ローズ・ド・ポンパドール」の食器などは、高価買取が期待できます。

とはいえ、ネットオークションやフリマアプリなどで売ろうと思っても、なかなか思ったような値段では売れない可能性があるので注意したいところです。
そもそも適正な価格がわからなかったり、値下げ交渉をされたり……。
というわけで、高く売りたいならネットオークションやフリマアプリなどとは別の方法を取る必要があります。
おすすめなのは、食器の買取業者のサービスを利用すること。
査定士が食器をしっかりチェックして適正な価格をつけてくれますし、申し込みをして査定をしてもらって買取OKということになればその場で買い取ってもらえます。
その場で現金払いで支払ってくれるところもあり、便利です。

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