『ローゼンタール』はドイツで誕生した食器ブランドです。
ドイツといえばヨーロッパで始めて白磁制作に成功した国として有名ですが、ローゼンタールが誕生した1879年にはすでに一般向けの食器が大量生産されていました。
創業者はフィリップ・ローゼンタール。真っ白な食器に絵を付けて売るという商売に注目し、見事成功を収めました。
しかし、既製品に絵を付けるだけで満足しなかったフィリップは、「品質の高い陶器を自社で作りたい」と考え、自社工場を設立します。
1958年になると、二代目フィリップ・ローゼンタールⅡ世が社長に就任。
「独創的」また「クリエイティブな作品」に注目したフィリップⅡ世は「ローゼンタール・スタジオライン」を発表し、斬新で美しい作品を次々に発表しています。
食器コレクターに根強い人気があるローゼンタールですが、
中には、
「整理したい」
「遺品として発見したが、使い道がない」
など、売却をお考えの方もいらっしゃることでしょう。
今回はローゼンタールの製品の中でも特に高価買取が見込めるシリーズを紹介します。
人気シリーズについて
ローゼンタールの食器の中でも特に人気が高い(高価買取が期待できる)シリーズは『魔笛』、『スオミ』、『冬の旅』、『ロータス』です。
ここではそれぞれの特徴を解説したいと思います。
魔笛
スタジオラインから発表されている『魔笛』シリーズは最も知名度が高いシリーズです。
デザイナーはデンマーク出身の芸術家ビヨン・ヴィンブラッド。
モーツアルトの名曲『魔笛』を題材にしたこのシリーズは、スタジオライン最大のヒット商品ともいわれています。
カラー展開はホワイト、ゴールド、ブラックとありますが、ブラックはモーツアルト生誕250周年の際に限定生産されたレアものとされているため、中古市場でもほとんどみかけることがありません。そのため、売却の際はプレミア価格が付く可能性が高いといわれています。
スオミ
『魔笛』と同じくスタジオラインから発表されている『スオミ』も非常に人気の高い商品です。
デザインはフィンランドのデザイナーティモ・サルパネヴァ。ティモ・サルパネヴァはフィンランド発祥「イッタラ」でもデザインを担当している人気デザイナーです。
シンプルでモダンな『スオミ』は公式サイトでも購入が可能ですが、大変人気が高いシリーズであるため、中古市場でも高い需要があります。
冬の旅
ローゼンタール100周年記念の際に制作された限定シリーズです。
幻想的な冬景色が描かれている商品ですが、日本の輸入代理店、中古商品を扱うネットショップでもほとんど見かけることがありません。売却するときには高い希少価値がつくでしょう。
ロータス
デザインは『魔笛』を制作したビヨン・ヴィンブラッド。
蓮の意味を持つ『ロータス』はその名のとおり蓮の花の花びらをイメージして制作されています。カップの表面には金彩が施されているので、シンプルでありながらも洗練された印象に。
こちらも廃盤品となっているため、現在残っているものは今後希少価値が高まるといわれれています。
ローゼンタールのおすすめ買取方法とは?
日本でも人気が高いローゼンタール。売却をする場合は食器の買取に精通している査定士が在籍している買取業者を利用しましょう。
・フリマアプリやオークションサイトに出品する
・リサイクルショップに売る
などの方法はあまりおすすめできません。その理由は本来ならばもっと高くうれるはずの食器が安値で取引されていることが多いからです。
インターネットで検索すると買取業者の比較ランキングや口コミサイトが多数見つかるので、こうしたサイトを参考にしながら業者選びをすることをおすすめします。